神奈川県警の警備課長を解任された吉田澄雄警視(51)=警備部付=が関与したとされる霊感商法事件で、県警が詐欺容疑で家宅捜索に踏み切るきっかけとなった横浜市の男性会社役員(44)の訴えの全容が分かった。ヒーリングサロンに通っていた男性は「先祖が入水自殺して苦しんでいる」などと言われ、祈願代だけで1200万円以上を要求され、金を払えなくなると新規加入者の勧誘も求められていたという。
関係者によると、男性は04年4月、会社経営の不振がきっかけで「びびっととうきょう青山サロン」(東京都港区)に通うようになった。その月にサロンを経営する有限会社「E2(イースクエア)」の杉本明枝社長(44)から「あなたの会社は戦国時代は首切り場だった。運気を下げ業務等に影響している」などと言われ、翌月「除霊代」として現金490万円を支払った。
さらに会社の経営が思わしくなかった05年8月、杉本社長から家系図を見せるように言われ、「4代前の先祖が鳴門海峡で入水自殺している。あなたはその人の生まれ変わり。自殺した人は苦しんでいる。『お迎えに行きましょう』」と持ちかけられた。
男性は数日後、杉本社長やサロンの女性スタッフら数人で兵庫県淡路島の南端まで行き、魂を呼び寄せるという「お迎え」という儀式をした。杉本社長から「自殺した先祖とその妻の魂を呼び寄せた」として計90万円を要求され支払ったという。
さらに男性が会社の資金繰りに困ってサロンに通えないようになると、杉本社長から新規加入者の勧誘を求められたほか、「ほかの会員の前で“奇跡”の話をしなさい」と言われ、会社の業績が上がったという話をさせられたという。
男性はサロンに通っていた04年4月から今年3月までの間、サロンに総額1660万円を支払ったが、うち1280万円は計4回にわたる祈願代や「お迎え」代などで、残りはライセンスなどの霊感グッズ代。支払いのため、1000万円以上の借金をしていたという。
杉本社長は23日の記者会見で「納得の上で支払ってもらった」と主張。びびっととうきょうの広報担当者は「男性とは弁護士を通じて話し合いを続けており、こちらからお話することはない」とコメントしている。【山衛守剛】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071225-00000047-mai-soci
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